LUCY/ルーシー(2014年)

     観た映画の感想です。

    ※ネタバレ注意






    ごく普通の女性ルーシーは、訪れた台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれ、下腹部にCPH4という新種の麻薬が入った袋を埋め込まれてしまう。この麻薬は、通常10%までしか活用できない人間の脳の潜在能力を極限まで高めることができる恐ろしいものだった。運び屋として体内の麻薬と共に移動するよう命じられたルーシーだったが、麻薬を狙う別のマフィアに捕まってしまう。ルーシーは激しい拷問を受けるが、その拍子に体内の袋が破れ、彼女の脳は麻薬の力で覚醒し、超人的な力を発揮してその場から脱出する。

    ルーシーの脳はますます覚醒し脅威的な力を発揮し始め、マフィアの事務所を襲撃し、ボスのMr.チャンを負傷させ、残りのCPH4を手に入れるために運び屋の行く先の情報を手にする。ルーシーはフランスのピエール刑事に協力を要請し、運び屋を逮捕させ、Mr.チャンの仲間も倒して残りも手に入れる。そして脳科学の権威であるノーマン博士に会いにいく。その間もルーシーの脳の覚醒は治まらず、いつしか彼女は人間性を失い、その力を制御することができなくなってしまうようにみえた。

    ノーマン博士と面会を果たし、Mr.チャンと仲間が復讐のためにルーシーを殺しにやってきたとき、ついにルーシーの脳が100%覚醒する。


    ウィキペディアより




     今回からストーリー、あらすじを引用しておくことにしました。こういうのって、引用であることをわかるようにして、引用元を明記しておけば大丈夫ですよね?




     じゃ、私の感想。

     この映画のアイデアは「人間は脳の10%しか使っていない」と「ルーシー (アウストラロピテクス)とルーシー(人間)が出会う」かなと思います。後者はともかく、前者は真偽が怪しいというか、「脳の10パーセント神話」で都市伝説と書かれていたりしますが、これは映画で、創作なので、そこは重要ではないですね。

    Lucy Australopithecus Restoration model.jpg
    By Momotarou2012 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link


     国立科学博物館にある復元模型がこのポーズなので、模型が元ネタであって、ETポーズではないのだろうか……?




     気になった点は二つとりあげます。

     まず、物語の前半は台湾なのですが、なぜかそこでルーシーたちにドラッグの運び屋をさせるのは韓国系の暴力団です。台湾にも当然ですが暴力団はいますので、そう描いた方が自然なのでは?という点。韓国系暴力団の下請けのような存在として、現地のギャングみたいな人たちは出てきてたんですけどね。

     考えられる可能性としては、実際の例を真似たのがひとつ。つまり実際に韓国系暴力団が台湾経由でヨーロッパにドラッグを密輸しているのでそれを描写した。

     次に考えられるのは俳優が揃わなかったという制作の都合。中国語を喋れる俳優との契約がうまくいかなかったとか、制作側が考えているような雰囲気の俳優がみつからなかった。あぁ、あの韓国系暴力団のボスをキャスティングしたかったから韓国系にしたっていう可能性もありますね。

     最後は、台湾系暴力団を描写することが躊躇われた。圧力とかそういうことですね。古いですけど「規模に驚愕…台湾マフィアのボスの葬式に2万人が参列」こういうこともありますし。日本はだいぶ良くなったほうだと思いますけど、アジア圏のほかの国がどうかはわからないですからね。

     気になった点の二つ目は、なぜルーシーは暴力団のボスを殺害しなかったのか、です。ルーシーは逃げ出すにあたって台湾ギャングは5人くらい射殺してますし、その直後に悪いことをしていないタクシー運転手の足を撃ったりしています。病院では自分を手当させるために、もう助からないからと患者を射殺。その彼女が自分をひどいめにあわせただけでなく、社会的にも悪である暴力団のボスを、両手にナイフを突き立てるだけというのはちょっとバランスが悪いかなと思いましたね。
     
    ルーシーは他人の記憶どころか、たとえばAという人物が過去にいた場所に同席していたBという人物の記憶を、Aから取り出すことができます。なので暴力団のボスから記憶を読み取るところは、そもそも暴力団のボスである必要がなかったのです。ボスの部下から記憶を読み取って殺す、という展開にしたほうが繋がりがよかったと個人的には思います。

     あ、あと、一斉に人が気絶したり、空中に浮かばせられた人が手足をバタバタ動かしたり、落ちてくるロケットランチャーを華麗(?)にキャッチして発射したりっていう、ギャグというかコメディというか、ある種の映像的お約束というか、あの描写はなんだか気になります。なんだろう、SFコメディ?いや、ルーシーの能力を描くとああなるんでしょうけど、なんか安っぽさが気になるんですよね。

     この映画にたいする個人的な評価はあんまり高くありません。というのは見所はココ!というのが無いからです。彼女は超能力的に他人を無力化することができるのでアクションはありませんし、カーチェイスがちょっとありますけど、見所というほどでも……。映画のオチも「まあそうなるのかな」と理解はできますが、ぐっとくるものはありませんでした。

     えー、スカーレット・ヨハンソンを観たい人にはオススメです!
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    [ 2018/01/11 17:20 ] 映画 | TB(-) | CM(0)

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