京をんな 杉本彩 / 大江戸釣客伝 上下 夢枕獏


    京をんな 杉本彩

     以前に同著者の「官能小説家R」を読んだときは、途中から物語が息切れする印象がしました。前半はねっとりと書かれているのに、それが後半になると消えてしまっていました。
     長編だったそれに比べると、ある程度つながりがある短編集の今作は、とても良かったです。
     「手紙」という話は、女優である主人公が、ファンからもらった卑猥な手紙をきっかけに肉体関係を持つ、というものです。
     現代でいえばチャHとかイメプといったところでしょうか。しかし平安時代には和歌の良し悪しで結婚を決めたりしている民族ですし、文字である種の興奮を覚えるというのは、けっこう共通のものなのかなと思わせる話でした。
     ほかには指フェチの女性の独白作品もありました。
     もっとこの著者の作品を読みたいと思う反面、これだけ自分の内面をしぼり出すと、そういくつも書けないだろうなと思いました。




    大江戸釣客伝 上下 夢枕獏

     江戸時代に生きた釣り人たちの話。
     こう書くとつまらなそうですけど、おもしろいです。釣りに関する知識がなくても、生類憐れみの令の下で人々がどう暮らしたのか、という視点でも楽しめます。
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    [ 2018/08/13 20:43 ] 読書 | TB(-) | CM(-)